
環境のこと
五月山の自然を生かした「生息環境展示」とは?
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五月山動物園は、「さつきやまDAYZOO」として生まれ変わります。目指すのは、人も動物ものびのびと過ごせて、日常的に訪れたくなる動物園。でも、そもそも“人も動物も心地よく過ごせる場所”って、どんなところなのでしょうか? さつきやまDAYZOOの建築を手がける岩瀬諒子さんにお話を伺います。
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動物園は、子どもたちにとって、最初に動物たちと出会う場所になります。けれど、金網越しに彼らの姿を“見る”だけの関係でいいのだろうか?そんな問いから、新しい動物園の姿を想像してみました。
目指したいのは、“見る”から“一緒にいる”へのシフトです。そのカギになるのが、動物と人の境界をほどいていくこと。ほんの少し境界を弱めるだけで、私たちは「向こうにいる存在」ではなく「隣にいる仲間」として動物を感じられます。
建築やランドスケープの工夫によって、動物も人も同じ空気を吸いながらくつろげる場所をつくる。人と動物が対等で、のびのびといられる動物園をつくっていきます。
動物たちにとって、のびのびと過ごせる空間とはなんだろう? それぞれの動物が広いスペースで過ごすためには、種別ごとに柵を設けて空間を仕切るよりも、さまざまな動物が同じ場所を共有したほうがいいのではないか。その発想を形にするために、同じ空間で異なる種類の動物を飼育する「混合飼育」に目をつけました。
まず取り組んだのが、動物たちがどんな組み合わせで同じ空間を共有できるのかを整理すること。各動物の特性や暮らす環境という視点から、室温や餌、衛生状態、攻撃性といった条件をまとめて、「この温度帯なら一緒に過ごせる」「食事の時間をずらせばトラブルを防げる」といった具体的なルールを設計し、動物たちが共存しながら暮らしていける環境を作っています。ただ、いきなり混合飼育を始めるのは動物たちにとってストレスになりかねません。様子を見ながら、ゆっくりと混合飼育を取り入れていけるのが良いと思っています。
ウォンバットゾーンでは、塀を単なるしきりではなく建築の一部と捉え直し、ウォンバットとの暮らしと来場者の体験がゆるやかに溶け合うよう設計しています。
両者のエリアが溶け合うことで、人もウォンバットものびのびと一緒に過ごせる、心地よい空間をつくっています。
さつきやまDAYZOOは、建築と景観の工夫を重ねながら、動物も来園者も肩の力を抜いて過ごせる“のびやかな居場所”を育てていきます。動物と人がフラットにつながる新しい動物園のかたちを、これからも探り続けます。
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