「動物福祉」「環境エンリッチメント」宣言!

五月山動物園は、動物の心や体にとってよりよい場所を目指すために、「動物福祉(アニマルウェルフェア)」や「環境エンリッチメント」に積極的に取り組んでいきます。 今回は、すでに取り組み始めているウォンバットの事例をもとにご紹介いたします。

#環境のこと

#ウォンバット

「動物福祉」「環境エンリッチメント」宣言!

こちらはウォンバット達にご飯の探索を行ってもらうための木箱です。
ゆくゆくは簡単にご飯を食べられないような工夫を施していく予定です。

また、簡単にご飯を食べれる環境が良いことだと思われることが多いのですが、実はそうではない場合もあります。
その事を「コントラフリーローディング」と呼びます。
ぜひ調べてみてください😌

【環境エンリッチメントとは?】

野生下のウォンバットは1日の1/4をご飯を食べる時間に充てるとされています。
その野生での環境・行動を引き出すためにこの取り組みを始めました。

ワインは高齢個体のため、一定した運動量の確保や今まで使う機会が少なかった五感を使ってもらうという目的、フクとユキはこれから年齢を重ねるにつれ、視力低下・筋力の衰えといった身体機能の低下がおこる可能性があると考えています。
そのため、今回の取り組みでは嗅覚・触覚を使ってご飯を探すことにより、日頃から五感を使って暮らせるようにするという目的もあります。

そして、この取り組みを「環境エンリッチメント」と言い、木箱を「フィーダー」と呼びます。

【コントラフリーローディングの方法】

先日より木箱に慣れてもらうため、木箱のみを導入しております。
木箱に慣れてきた段階で、木箱の中にご飯を入れ行動観察を行います。
この段階で個体に合っていない大きさ、材質と判断した場合は撤去いたします。
また怪我のないように注意し、万が一噛んだとしても支障のない素材を導入しております。

昨日の段階で木箱に慣れてきたと判断したため、試験的に木箱の中にご飯を設置しました。
これからは木箱の中にご飯が入っていると認識してもらう事を、まずは目標としています。

「動物福祉」「環境エンリッチメント」宣言!

【まとめ】

この取り組みは動物福祉向上のために行っています。
これからもQOLが向上するような様々な取り組みをする予定です。
今後の取り組み、行動観察の結果等はSNSを通して発信していきます。

皆様もぜひ「動物福祉」、「環境エンリッチメント」について調べてみてください!
ウォンバットとしては初の試みなので、温かく見守っていただけると幸いです。

関連記事